「それ反則。
そんな可愛い顔されたら……


………なるだろ……。」

ぼそっと、独りごとのように呟いた拓真くん。





何……?

よく聞こえなかったけど、今、可愛いって言った……?///



拓真くんを見ると、


「あーーーもう、何言ってんだオレ……。」とかなんとか言いながら、髪をワシャワシャと掻きながらしゃがみこんでしまった。


あ……

聞き間違いじゃない…よね。


そう思うと、嬉しくて、私もしゃがんで、拓真くんの頭を髪を撫でるようにさわった。



好きな人に可愛いって言われると、こんなに嬉しいものなんだなぁ。


なんか、照れちゃうけど、自然に顔がにやける。





すると、拓真くんが顔をあげて、目が合う。




「……麗花…口開けて……」



切なそうで、色っぽい瞳に捕らわれる……



いつのまにか私の頭と腰にまわされた腕に力が入ってゆっくりと引き寄せられた。



拓真くんの顔がどんどん近付いてきて、ドキドキしながら私もゆっくり口を開いて瞳を閉じる。





絡みあう舌に意識が遠のきそうになって、拓真くんの背中に腕をまわした。