行為が終わった後、私はさみしい気持ちを隠そうと拓真くんに背をむけた。


今の私の顔見られたくない。 



多分、今にも泣きそうな顔してると思うから……



―ゴソッ 


布団が動く音がしたら 


拓真くんに後ろから抱きしめられた。 



「………ごめん。 
無理やり過ぎたよな。
痛かった?」


私は黙ったまま首を振る。 

声だしたら、きっと涙声だと思うし。 


「麗花……こっち向けよ…。」



半ば強引に拓真くんの方へ顔を向けられた。 


やだ…………



見ないで………




私の気持ちに気付かないで………


私があなたを好きなこと 

ばれたらきっと 

もうこんな風に夜を過ごすこともなくなっちゃうから………