ほんとはただ、拓真くんに逢いたい。
拓真くんと少しでも、一緒にいたい。
拓真くん......
――――――・・・
大学の講義がおわって、美優紀と近くのカフェでおしゃべりしてた。
「麗花は拓真くんにチョコあげるの?」
「まだ悩み中〜。美優紀は?貴之くんにあげるの?」
「私はあげない。私達幼なじみだしさ。小さい頃はあげたりもしたけど、今は渡しずらいよ。」
「そっかぁ。私もさ、本命チョコあげて、私の気持ちばれたら、拓真くんもう会ってくれないかもって思うとなかなか勇気がでなくって。」
「麗花は大丈夫だって。頑張りなよ!」
「それを言うなら美優紀の方が脈あるじゃん!」
「ないない。」
美優紀は笑いながらいうけど、やっぱりどこか寂しそうで
いつも強気な美優紀も不安はあるんだよね。