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自分が作り出した夢の世界から戻ると、レンがあたしを抱えたまま、チャームの攻撃から逃げている最中だった。


どのくらい眠っていたんだろうか。


その間にも、レンはあたしを護っていてくれたんだね…?




「レン…」



「って、ミライ?」




あたしの名前を呼ぶレンは、かなり息が上がっていて、声を発する事すら辛そうな状況にまで追い詰められている。



そりゃそうだよね。

レンはずっと、あたしの分まで逃げていたんだから。



だけど、もう大丈夫だよ、レン。今度は、あたしがレンを護ってあげるから。




「レン!休んでていいよ!」



「は…?何言ってんだ―――」



「Crossing and defense!」




あたしはクロスの杖を針の大群の方に構えながら、新たな呪文を唱えた。


そう、クロスがあたしに与えてくれた、何事にも「立ち向かう」魔法の言葉を―――




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