あたし達は、チャームを封印する糸口を一度も見出せなかった。
封印するにも弾かれるし、ただチャームが作り出す罠にまんまと嵌まっているだけ。
そんな自分が―――悔しい。
そんな気持ちから、あたしの目には透明な液体が溜まっていく。自分の不甲斐無さを、改めて感じる。
クロスから浴びせられる視線が痛くて、咄嗟に視線を逸らしてしまった。
「クロス…あたし…」
「弱気になるな、ミライ。お前がそんな調子だと、すぐに地球は破滅してしまうぞ」
「でも今のあたしには、みんなを護るどころか、チャームを封印する事すら出来ないんだよ…!ただ逃げる事しか出来ない…!!」
思わず出てしまった本音に、あたしはより一層自分の実力の無さを痛感する事となった。
クロスの杖を握ったって、今のあたしではただの足手纏いになるだけ。
レンの翼のように、あたしにも自分にしか扱えない、ちゃんとした力が欲しいよ―――
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