それはそうだけど…!


それでも、いくら何でも無茶苦茶だよ!レンの体力だっていつまで持つか分からないし、あたしだって指を加えて見ているだけなんてイヤだ。



あたしも力になりたい。

レンを、助けてあげたい!



そう思っても、何も出来ないのが今のあたし。



空を飛べる訳ではないあたしが、レンの負担を軽くする事は出来ない。


かと言ってこのままレンに甘えていたら、チャームどころか自分達の命まで危うくなってしまう。



どうする未来?

冷静に考えるんだ、未来!



どんどんレンの息が荒くなっていくのに気付き、あたしは窮地に追い込まれていた。




助けて…

助けてクロス―――!!



強く心に願った瞬間、あたしの意識は遥か遠くに飛んでいった気がした。




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