「兎藍さんッ! どぉしたの?」 レッスン室に戻ると 先生に驚かれた。 目が真っ赤で 頬に涙のスジが残っているだろう。 「先生。大丈夫です。」 アタシは無理に笑顔を作って言った。 「今日はもういいよ。 十分やったし。」 「え!でも…。」 「いいよ。帰って。」 「じゃぁ…さようなら。」 「さようなら。」 そしてアタシは校長室に行った。