――アタシは、傘の中でずっとドキドキが止まらなかった。
これが、相合傘って言うやつだよねぇ~?
でも、拓也は仕方なく入れてくれてるだろうし、違うよ!
でも、嫌だったのかなぁ~?
アタシの中で自問自答が続く――
答えが出たかと思ったら、『でも、でも、、、』の嵐・・・
ふいに、拓也の方に目をやると、拓也と目が合って
拓也は笑いかけてきてくれた。
アタシの心臓は、爆発しそうなくらいにドッキドキ!!
目の前では、真美と未希のコンビが楽しそうにガールズトークをしている。
「木村って好きな人いるのかなぁ~?」
「うぅ~ん・・・部活命なんじゃない!?」
「じゃぁ、大貴は好きな人いるのかなぁ~」
「えっ?・・・そっ、そうだねぇ~いるのかなぁ~・・・」
未希、動揺しすぎだよぉ~w
でも、あたしもドッキドキしすぎてヤバいけど・・・
「ねぇ、メグって好きな人とか彼氏いんの??」
いきなりの拓也からの声にビックリした。
「うぅ~ん・・・今は、分かんないかなぁ!気になるくらいの人ならいるよ・・・」
うまく、答えられたかなぁ・・・
声は裏返ってないし、嘘もついてない! よしOK!
次、話題が無くなる前にどうしよう・・・
「あっ、拓也は好きな人とかいないの??」
純粋な好奇心と、安心感が欲しくて思わず聞いた。
いないって言って!
アタシは、心の中で願った。