「実は〜･･･あたしも同じの聞かれたんだよね〜」
「うそっ･･･な、なんて答えた?!」
「ん〜??」

悪戯に笑い、七歌の耳元に囁く。

「･･･愛してるよ、七歌」


･･･言っとくけど、あたしはこんなセリフ、今まで一度も言ったことがない。
しかも、シチュエーションは体育館向かう途中の廊下でなんて。

――不思議と照れはしなかったけど。

「じっ、冗談･･･だろ??」
「さぁね。どっちだと思う??」
「･･･ッいじわるすんな!!」
「そんなこと言われても〜･･･」

やっぱり言われた。
･･･冗談だろって。
冗談であんなこっ恥ずかしいこと言えるかー!!!!

キーンコーンカーンコーン･･･

「あ、チャイム･･･急ぐよ七歌!」