「七歌ー!!一緒に行こっ」
「おぅっ」

次の時間は体育。
体育館で、バレーをやるらしい。
シューズを持ち、七歌の元へと走る。
そんなあたしに、沙良がからかうような視線を送ってきた。

「千咲いつ言うの〜??」
「ん〜?今から」
「うそっ!頑張って!!」
「ありがと」

沙良に手を振り、七歌の隣に並ぶようにして歩く。
肩が触れ、これから言おうとしてることを思い出し、頬が微かに赤くなる。

「さっき沙良となに話してたの?」
「え??あぁ・・・」

このタイミングで、なんでそんなこと聞くかな・・・
深いイミは無いんだろうけど、自分の都合良いようにとっちゃうよ・・・

「昨日、沙良にヘンなこと聞かれたって言ってたよね」
「あぁ」

『七歌は千咲をどんな意味で好き??
1.友達として
2.愛してるの好きで
3.どっちも
4.好きじゃない』

こんな手紙を、沙良に渡されたらしい。
まぁ、あたしが頼んだんだけど。
それで七歌は2を選んだらしい。