そして授業も終わり、七歌があたしの元に来る。

「・・・教えろよ」
「はいはい」

苦笑してそう答え、靴を履き変える。
そこへ、和水ちゃんがやってきた。

「ねぇ〜、あたしもいい??」
「あ、うん・・・いいよな?」
「うん・・・」

やっぱ和水ちゃんと七歌、仲良いんだ・・・

くだらない嫉妬が心を支配する。
自然体で、七歌の隣で笑ってる和水ちゃんが、羨ましくて憎らしい。

「あたしは不器用だからな・・・」
「ん??千咲ちゃんどうしたの??」
「な、何でもないよ」

和水ちゃんて、結構鋭いかも・・・

「あ、千咲さっきのやつ、教えろ」

さも今思い出したかのように話しを振られる。

・・・この状況で言えと。
鬼か、七歌・・・