しばらく走っていると…。

気付いたことがひとつ。

しげは小柄な感じでキャシャなイメージがあったんだけど、全然男の子なんだなって思うくらいその背中は広いような気がした。



『ねぇ…どこいくの?』

「……。」


無視…??


『ねぇっ…!!…聞こえない!?…どこまで行く気なのっ…!?聞いてるんだけどっっ!!!』

「さ~な」


なにこいつ。

『降ろして!!やっぱりあたし学校いく!!!』


「行っても怒られるだけだぜ??」


『っ………。』


あたしは言い返せなかった。
高校がかかってるから…。




どこに連れて行く気なの…。