僕は静かに席を立ち、屋上に向かった。
誰もいない屋上は
僕が孤独だということを嫌というほど教えてくれた。
「…すげ」
弁当を開けて、驚いた。
卵焼き、唐揚げ、春雨サラダ…
付き合っていたころに僕が誉木に好物だと言った物ばかりだった。
「…旨い…」
何故だかわからないが
涙がでてきた。
「……あれ」
何故だろう…。
涙が止まらない。
「くっりゅう〜ここにいたのかよぉ〜……って…おわっ!?」
「……常葉ぁ…」
「ウソ玖瑠泣いてんの!?」
「…わかんね……けど…涙…止まんなくて…っ」
「と…取り敢えず落ち着け!!」
常葉は慌てながら袖を僕の顔に押し付けた。
かなり痛かったが、何も言わなかった。
僕は
こんなにも弱かったっけ?