その三日後
僕は学校に来ていた。
いつもと変わらない教室。
三日ぶりに見た誉木の顔は、暗かった。
四限目の選択授業のあと
何気なく机に手を突っ込んだ僕は
言葉を失った。
「…弁当…」
その弁当には、小さな手紙が添えられていた。
それは、あのときのラブレターと同じ、誉木の字だった。
【摺月くんへ。
別れようって言われたのに、こんなことしてゴメンね。
でも、摺月くん、お昼食べないから。
体に悪いよ?お弁当、いらないかもしれないけど、頑張って作ったから】
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