こそっと囁かれた言葉に、みやびは拍子抜けした顔で、

「そんなんでいいんですか?」

逆に不安になったように訊ねた。


「ん? 何だ、もっと過激な羞恥プレイを味わいたいのか?」

「いえ、違いますけど」


実際何をする気なのかわからないながらも、聞こえた会話の内容に、宏海は思わずぞっとする。

どうも、このふたりが考えることは、自分の中で常識と思っていたことの範疇外にあるらしい。



「まぁ、せいぜい頑張れ?」


そんな気などさらさらないようなセリフを最後に。

宏海とみやびは部屋を追い出されたのだった。