『パンッ...パンッパンッッ』
外からの大きな爆発音で目を覚ます。
あの頃の夢を見ていたのか...あの人の出会い強烈な衝撃にあったような出会いだった。あの頃の見るのは久々だ。星の輝きが今だに頭の中に残っている。
眠気をおびた目をこすりながら僕は時計を見る。
14:24...
そろそろ起きなくてはと僕はベットから起き上がる。カーテンを開けると外は賑やかで町の人々が活気に沸いていた。
王都は昨日着たときよりいっそうと賑わいをみせている。
僕はゆったりと眠気をとりながら身支度を整えると下に降りて店の主人に賑わいを見せている町の理由を聞く。
『おはよう、主人よ。今日は何かあるのか?』
主人はにこやかに返す。
『今夜からは功労祭なんですよ。3年に1回のこの祭りは2日に渡って行われ、城と城下町を区切ってある門が開いて町の人でも城の大庭園に入れるんです。夜には大きな花火が毎日打ち上げられたり、サーカスが開かれたり、他にもいろいろとね。今日はその準備の最終日ですよ』
さっきの音は花火の音だったのか....ん。
『城に入れるのか?』
僕は主人に問いただす。主人は少しびっくりしながらも肯定する。
『あ..ああそうだよ。といっても大庭園までで城内には憲兵がいて入れないがね』
いやいやそれでもそこまで城に入れるって事は王にも近づくチャンスが予想以上にあるんじゃ...
僕はお金を払い、ありがとう。と言うと店を出てさっそく城の方へと歩き出す。
そうか...やっとあいつの顔を拝めるのか。
僕の顔は今強張っているのだろうか?笑っているのだろうか?
少し緊張している。だがやっとだ。やっと念願が叶うんだ。僕は不思議な気持ちを背負いながら城へと続く大通りを歩いていく。

僕が城へ向かう理由ただ一つ、あの大城の王、ディーンの殺害である。