ある城の部屋で...ここで今、一人の少女がある決断をした。
ロクシャーネはこの城を出ることを決断した。
悲しみからも自分の使命からも逃げようと思ったのだ。
ロクシャーネは町人の服装をして、深々と帽子を被り城をでる準備を満たしていく。
すると、ふと扉からノックの音が響く。
ロクシャーネは被ったばかりの帽子ぽいと投げるとかけてあったマントを羽織る。
息を整えて扉を少し開くと憲兵が一人いた。
『失礼します。姫様にタウロン殿からの伝言がございます』
憲兵は息切れをしながら言う。
『なんだユリじゃないですか。なんですか?』
『はあ、実は....姫様が狙われているので外に逃げるためのお手伝いをしろとの....』
ユリは強張った表情をしながらそう言った。

ロクシャーネは笑顔になる。
やっとわかってくれたんだ....