「夏帆ってば顔、赤いよ? もしかして…」 だめだ…。 わざと最後の言葉を言わなかった海斗。 からかわれてるって分かってるのに、 否定しなきゃいけないって分かってるのに、 言葉が出ない。 頭がついていかない。 あ、たし…もしかして、 …違う。 そんなことない。 そう、すぐに頭の中に出た言葉を消した。