あたしは五十嵐祐美。
今日は、高校の入学式。
あたしはテンション下がり気味…
こういう行事とか苦手。
「祐美、遅れるよ!」
お母さんが叫んでいる。
「うっせぇなぁ。」
あたしは口が悪い。
「今日も機嫌悪いねー。」
と言ってきたのは姉の祐希。
あたしは姉を軽く睨んで家を出た。
家を出たのは8:10。
学校の門が閉まるのが8:20。
家から学校まで2km。
入学初日から遅刻したら大変だよ…
とか思いながら自転車を飛ばした。
今、すっごい思う…高校近くて良かった。
ってか、次の信号赤になっちゃう!!

「うわー、間に合わなかった。」
少し遅かった。
「そんなに急ぐ必要ある?」
と話しかけてきたのは、あたしと同じ制服着た女の子。
まだ新しそうだから同じ1年かな?
って、そんなこと考えてる暇なんてない!
あたしはその子をほって、自転車を飛ばした。