30分後、俺らは近くの警察の事務室にいた。

女性の遺体は、検査のため警察に引き渡した。

「で、君らが潜っていた時に、女性を発見し、陸へあげたんだな?」

ペイス保安官のキツイ尋問は続いていた。


確かにそうだ。俺らが彼女を殺った訳でもなく、ただ発見しただけだ。

あんな、穴場にいたから無理は無いのだろうか?


だが、ペイス保安官の顔は徐々に揺るぎ始めた。


「最近、この辺りで行方不明者が三人いる。」

ドサッ、、、。置かれた新聞を指差し、彼は笑みを浮かべた。


この女性を見てみろ。


見せられた新聞の見開き半ページ右下に女性の写真が載っていた。


あの女性も中にいた。


肩書きを見て驚いた。




「ベッヘル家 長女 ナタリー(27)」




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