ジョージのスキューバ歴は長く、軽く自身を凌駕していたが、その日のジョージはどうもいつもと違っていた。

ジョージのスピードか遅い。


(アキラ、ちょっとまて、、、)

ジョージから、合図が来た。


どうした!?

振り返った。



直後、衝撃が走った。


うっ、うおー、、、。


ジョージが指さす方に、人間がいた。既に死んでおり、無数の重りにより、海底40メートルのところまで沈められていた。何も纏っていなかったが、すぐに女性と確認できた。


ジョージと俺は、急いでそこまで潜った。


あっ、ああ~、、、、、。二人で顔を見合わせた。水中だったが、女性の側頭部に、銃弾で撃ち抜かれた跡があることが、はっきりと確認できた。

そして、もう一つ気になることが、あった。女性が首から掛けているネックレスの先に、小さな小瓶が付いており、中に何やら紙のようなものが入っていた。しかし、今は何か知ることができなかった。


ジョージに一旦戻ろうとアイコンタクトし、気になるネックレスと小瓶だけ外し、海上に戻った。