『ピンポーン~。』

翌日午前八時半過ぎ、ベッヘル家の正面門の呼鈴を押していた。

まずは、三姉妹の次女、三女に話を聞かなくては。


五分後、執事のような老人が登場した。

「あなた方はどなた様で?」

ジョージが起点をきかせ、

「亡くなったナタリーさんの旧友です。」

「ほう、そうでしたか。」

「今日は、どうされました?」

「彼女の死がどうしても受け入れられず、何があったのか、聞きたい。」
とジョージ。

「そうですか。では、お通りください。」

俺達は、中に通された。

門を入ると、正面に見える玄関まで、およそ100メートルほどあり、
そこまでの空間には、サボテンなど、南国の植物が、所狭しと群生していた。


「流石は富豪、ひ~ろいね~!!」
ジョージは、何だか嬉しそうだった。