許して下さい。 「ここもね、よく家族で見にきてたんだ。」 あぁ、唄が。 悲鳴をあげていく。 音を増していく。 「此処に居たらいつか戻ってきてくれるかなぁ、とか夢みたいな事思ったり。 そしたら兄貴、生きてていいよっていってくれるかなぁって。」 何で? その時、歌希に誰かが囁いた。 .