「ほら、星名っていつも学校じゃ1人だし、音楽聞いてばかりで笑わないじゃん?」

そう。
友達はいらない。
作らない。

唄が、頭が割れるほどに。

「でも下向いてる横顔が綺麗だなっていつも思ってたんだ。」

「いつも思ってたんだ?」

歌希の言葉に葉山は顔を赤く染めた。

口が滑ったらしい。

が、時既に遅し。

「だ?」

「〜〜〜〜っ!」

葉山はそっぽを向いてこっちを見ない。

が、耳まで赤いのが見える。

思わず笑ってしまった。





―――彼になら
話しても大丈夫かもしれない。



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