「―――――っ!」 葉山の頬に涙が流れた。 きっと皆、幸福を願っているよ。 君もそうでしょう? だからもう差し出された手をとっても良いんだよ。 自分に罰を与えなくても良いんだよ。 泣いて、良いんだよ。 ―――星空に響いていた葉山くんの『唄』は その内、聴こえなくなった。 .