……大丈夫かなぁ。
ちょっとだけ様子見てよ。

先生いないみたいだし。



数分後。

男の目がゆっくりあいた。


『……?』


「あっ!えっと…―
廊下で倒れてるの見たから……」



うまく言えない
言葉がカタコトだよぉ〜泣



『助けてくれたのか?』


コクリ。


緊張しすぎて
「うん」と言えなかった。


『あごめんな?
大変だっただろう?
ありがとなッ☆』


そーいってニカッと笑っている。


「うん。
それより熱大丈夫ですか?」


『おう!
おかげで下がったみたいだ!』


「そっか。良かった。ホッ」

安心した。


『あのさ、名前なに?』


「えっと…田内羽美です。」


『羽美かぁ!☆俺、竜希
井野竜希。よろしくなッ!』


……井野竜希(いの りゅうき)



やばい。
ドキドキする。