「一番最初に説明しただろ…こっちの記憶 球地に来ていて地球に帰っても球地の記憶を持ち続けるコトはできないんだ…」

『…そぅだった…たしか死んぢゃうんだよね…』

「あぁ…笹がココ(球地)に居られるのは…今日と明日だけ…笹がこっち(球地)に来てから…明日でちょうど①ヶ月がたってしまう…」

『選ばなきゃいけない…?地球の記憶を捨てるか…球地の記憶を捨てるか…』

「あぁ…どぅしようもない…」

『…えぇ~どっちも選べないよぉ~困ったなぁ。エヘっ★』

って笑ってるつもりだったけど…泣いてた…

そんな私をカナトがいきなり抱きしめて

「地球に…地球に帰れ!」

『えっ でもそんなことしたら私…忘れちゃうのに…ハピスさんも刹那もミュユラもサントラス王さんも…みんな…みんな…それに…それに!カナトのこともっ!!!忘れちゃう…』

「でも…それでも帰った方がいい…俺が……。俺が笹に最後の…こっち(球地)での記憶を消して地球に送る…」


ポタっ


『カナト?』

泣いてるの…

「俺…絶対…絶対 また笹に逢いに行く!!絶対逢える。そのために…俺は球地の記憶を…っ記憶をなくしたとしても!!」

『カナト!?』

「たとえ逢えなくてもどれだけ離れていても…笹を見つけ出す…必ず…」

カナトはそう言って 抱きしめる手に力を入れた

そこまで…

想ってくれる…なんて…

『カナト…』

「………。じゃぁ 最後のアズを…記憶を消す。いいか?」

『…ちょっと待って。』

「うん?」

『あの…カナトがつけてる…ルイズス王家の紋章が入ったそのペンダント…貰っちゃダメかな…記憶を忘れても…どぉしても…私…カナトのこと…忘れたくないから……』

「これか?」

そぅいってゆっくり私にペンダントを手渡した

「俺の名前が入ってる」

『ぢゃぁかわりに…コレ』

そう言って私は青い石のネックレスをカナトに渡した…