数分後

『なぁんか 沼流れちゃったねぇ…さっきのつまみ 栓抜きみたいになってるし…』

「…まぁ何にせよ助かったんだからいいんじゃないか?」

『…そぉいうことにしとこか……でも服ドロドロ…↓』

「…」

『ハピスさぁ~ん コレ 水出してよごれなんとかしてよぉ』

「自分でやれってそのくらい」

『あっ★そっかぁ~』

服の汚れも落としたし

危機からも逃れたし

まぁ良かった☆

ドクンっ

…なに……

いきなり…この胸騒ぎ…

なにか…

『カナト… 何か…』

「来るっ!!」

次の瞬間黒い影が私たちの上を横切った

何っ!?

私には影しか見えなかった

『カナト…今の…なに?』

「…あれがミュユラだ。
早く勝負しに来いとさっ。あいつの居るバラのツルでいっぱいの遺跡に…」

カナト…

怖い…

『そんなに…そんなに憎いの?』

「あぁ憎いさっ。あんにゃろぉのせいで俺がこんな目にあってるん…」

カナトが言い終わる前に思わずカナトを抱きしめてしまった

こんなに憎しみに溢れてるカナトを見るのは嫌だった…

「笹…」

『カナト…そんなに怖い顔しないで…カナトも刹那みたいになっちゃったら…私…』

「笹…俺…なんだか落ち着いてきた…コレも水龍姫の力かなぁ?」

そんなんぢゃないと思う!!

私はただ…

カナトが黒い影に食いつぶされないようにしたいだけなのに…


グラっ

ガキッ

「『えっ…』」


地面から音が…

ドガーー!!!

地面にっ!!穴が!!

って私たちのしたが急に地割れしてっ!!

落ちるぅ~~!!

『キャぁ~~~~~~~~』