何分経ってもなぁ~~んにも逃げ出すいい手段なんて思いつかない


『あっ!帰ってきた』

何か知らないが出てきて

どっかに行っちゃってた白水龍が帰ってきた

そして す~っと私の体の中に戻っていった

いったいどこに行っていたのだろう?

外から何か物音が聞こえた気がする…

空耳だったのかもしれない…

でも……

「・・・・・・・・」

やっぱなんか聞こえる…

カナトの声??

「笹ー」

やっぱカナトだ。

『カナトー』

思わず名前を叫んだ

「笹」

カナト!見えたっ

ハピスさんに乗ってるカナト!!

これで助かる

でも…今の私の状況は逃げれるものぢゃない…

どぅしよぉ

『カナト どうしよう…私っ…私っ…』

なんか なんか カナトの顔見たら安心して涙が…

こらえなきゃいけないのに

私の頬をつたって…

一粒 二粒…

止まらない…

『カナト~~どぉしょぉ~』

震えた声で涙を拭きながら地べたに座り込んで言った

『カナト~…!?』

次の瞬間 カナトが私を抱きしめた…

信じられないが 子供の姿から元の姿に戻ってる

ビックリしている上に涙とまんないし

頭ん中こんがらがってて…

『カナト…?』

「ゴメン…」

カナトの優しい声が耳元で聞こえてきた

カナトの声は…聞いてたらなんだか落ち着いてきた…

「ごめん…笹…泉で助けられなく…②回も連れ去られて…」

カナト?

『ううん。そんなことない…。助けに来てくれただけでも…嬉しいよ』

「ココから早く出よう!」

そう言って手を放した

手を放すとカナトはまた子供の姿になってしまっていた…

なんだったんだろう…今の…

『でも…私 これが…このスライム腕輪はめらされてるからこっからでられないの…コレ アズきかないっていうし…どぅしよう…』

「…どうしようといわれてもなぁ…」

うぅ~ん

どうしよう…

このスライム腕輪…

どうにかしないことにはどうにもならないっか…

これ たしか…生きたものには移るっていってたよねぇ…

うんで あいつ…