「よし。急いで笹のいる場所にいこう。あいつ…笹をどこに連れて行ったんだ…?」

「たぶんコノ森(アズキラーの森)の中心辺りにある泉でしょう。なんだか嫌な予感がします」

「じゃぁ そこに急ごう」

俺はまたハピスにのった

急いでるのは解ったが それでももっと早く…と

焦る気持ちでいっぱいだ…

『・・・・・・・!』

気が焦っているのか…

笹が俺を呼ぶ声が聞こえる…

気のせいか?

『カナトぉー!』

いや 気のせいじゃない

あれは笹の声だっ!

「ハピス急げ」

「急いでるって…」


見えたっ!

泉…

『カナトっ!!』

居た!

笹だっ!!

笹の周りには結界があって

結界を縮めて笹を泉の中心に行かせようとしてるのがわかる

「笹ぁー!」

助けようとそう叫んだときにはもぅすでに遅かった

笹が泉の中心に行ってしまっていたのだ

そして見知らぬ男が泉の辺でアズを唱えている…

あれはっ

あの黒い鳥だったやつか?

そぅ思っているといきなり空からしゃがれた鳴き声が聞こえた


《ギャァ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!》


空を見上げると

そこには オロチが笹めがけて急降下してきているっ

「ささーー!!」

名前を叫んだ瞬間


ドォーン

『キャぁーーーーーーーーーっ!!』


大きな音と 水しぶき

笹の悲鳴

黒と赤の光で目が開けてられない…

間に合わなかった…

どぉなったんだ!?

光と笹の悲鳴が徐々に消えると泉の辺に居た男が口を開いた

{お前 水龍姫と一緒に居たやつだな}

「やっぱり黒い鳥だったやつか!?笹に何をしたっ!?」

{はっ もぉ水龍姫なんていない。}

「なんだって?」

{だって あそこにいるのは水龍姫じゃない さっき俺がおろしたオロチに支配された体ってとこか?だから…}

「!!!?」

“だから”の後を聞く前にいきなり俺たちの間に黒いアズの剣が振りかざされた

笹…

魂を入れ替えられ操られているのか?

そう思っていると上から声が聞こえてきた