そうだったんだ

早くしないとドゥトゥックが再生しちゃう

そう思ってフラフラのカナトを抱え走った

でも不思議といつまでもドゥトゥックが再生しない…

私たちがようやく全部通り終えるとすぐドゥトゥックは再生し始めた…

…私…すごいアズをもっているのかもしれない…

カナトは疲れきった顔で言った

「よかったな。無事で…」

なんかつらそうな顔…無事だったのに喜べば…

「俺…守ってやれなかったな…ゴメン…」

そんなこと考えてくれてたんだ…

『ありがとう』

いつも意識してないと出てこない言葉かすらっと出てきた

こんなにも私のためにがんばってくれてるカナト…

なんだかすっごく嬉しかった

「笹。笹のアズ…俺が今まで見た中で一番だ。
きっと 良いアズ使いになる。俺は王子だから国民のほとんどのアズを見てきたがあれほどのアズは見たことがない…」

『でも…私…適当にやっただけだよ??』

「誰でも最初にアズ使うときは適当っさ…。でもさっきの笹のアズ…」

カナトが言葉に詰まって…

…私のアズなにかへんなのかなぁ?

「昔言い伝えを聞いたことがある。青い石を持ちしその者。かなた別世界こられし…
青き石を使いこなせる者 救世主のアズつかいなり。つまり…この言い伝えは笹のことになるのかなぁ…?」

『えぇ~~』

ってことは…私が

救世主…?

…ところで何の救世主…

まぁいっか…

使命とかそういうのがあるわけでもないんだしね

「まぁ貴重な人ってことかなぁ」

そういってカナトは私の手をとり…

なっ…なんなんですかぁ~!

甲に軽く口付けをした…

アレ?

カナトの顔つき急に良くなったような…

そぉ思ってたらさっきまでフラフラだったくせに今はめちゃめちゃ元気の良い声で

「少し アズをわけてもらったんだぁ♪回復☆回復☆」

っと…

って…

勝手に取るなぁ~~~

まぁいっか…助けてもらってるわけだし…↓