「え?ただの…天使…だけど」

「だ―か―らッ!現実に天使なんかいるわけないじゃん!!信教とかのグループ?」

「え…だから、天使だよ?」



なに、この人賢そうに見えて理解力ないなあ…



「"天使"ッていうのはグループ名なんでしょ?ここに何しに来たの?どうやって空から降りてきたの!?」



「ああ…人間界の人たちは、天使の存在をまだはっきりと確認してないんだっけ…」


「優サン…ッて言ったよね?ぶつぶつ言ってないで答えて!!」




ずいっ。



「ま…また…近いッ」


「そんなに質問攻めされると困っちゃうなあ
なに?答えてほしいの…?」


くいっ。
美亜は、優にあごを持ち上げられる。


「い…いいですッ!!!知りたくないですからッ!!!!と、とりあえず…離してえ(汗」



ぐい…


「優…悪ふざけが過ぎるぞ…。美亜も嫌がってる…」


み、みあッて…

いきなり呼び捨てですか!?武之サン!!!


「…わかりました、武之さん」




優サンが離れてく。

あれ、でも、さっきの話では優サンの立場の方が上だよね?


歳の問題かな…



「そ―だ優ッ!お前がそんな素振りばっかしてたら、このブス勘違いしてめんどくさくなんぞ。付きまとわれてもいいのか!?」