「じゃあ、美亜ちゃん状況理解できてないみたいだし、僕が説明するね」



さっきから優しく話しかけてくれる金髪の男の子が言う。


なんだか、金色の髪が天使みたいに見える…

きれいな男の子…。


「なあに?美亜ちゃん、僕の顔になんかついてる?」


ずいっ。



「…ち、近い、デス…」


顔が真っ赤になってるのが、自分でもわかる。



「赤くなっちゃって…可愛い」


男の子は、クスッと笑った。
笑うと綺麗な顔が余計に輝いて見える。


「あ―もうっ!ぐだぐだうっせえよ!早く説明しろ!!」


イラつきながら言ったのは、黒髪の目つきの悪い男の子。


金髪の子とは正反対で、口調も乱暴、行動も乱暴。


でも、よく見ると整った顔立ちしてる…



「なあにジロジロ見てんだ!!ぶっ飛ばすぞくそ女!!!!」


「くっ…前言撤回!!!!」


「ああ?なんか言ったか―!?」


「なんでもない!!!!」



「…喧嘩は…やめろ…」


そうつぶやいたのは、威圧感のある背の高い男の子…。


この人に命令されると、なんでもハイッ!!!!ッて言っちゃいそう。


どことなく優しい雰囲気をかもし出している…のは、あたしの気のせいかな?



「ではまず自己紹介から。」


金髪の男の子が再び話し始めた。