「…願掛けでもしとくかな☆」


せっかく来れたんだもん。


「あたしに、お父さんへのイライラとか、友達への嫉妬とか、全部無くして癒してくれるイケメン彼氏ができますよ―に!!」



パンッパンッ。


手を叩いて、教会に一礼する。



「…でも、そんなの夢のまた夢だよね…」



美亜は、そろそろ帰ろう…と後ろを振り返った。

その時。



『夢のないくそ女はどこのどいつだあ!?』

『ミチル、そんな言い方はないよ…女の子には優しく、ね』

『…それで…そいつは何処にいるんだ…?』



3人の男の子の声。



「えっ…?」



上から、なにかが降ってくる…