悩んでるふりしてっけど、来る気満々じゃねぇか!!

まずい……。

ひじょ〜〜〜にまずい。


劇。
キスシーン。


“ふり”とは言え、アスカに黙っていたことがもしバレたら……考えただけで恐ろしい。


あぁ、おれのバカ。


どうする……。

今の内にバラしておくか?


いや、今さら言っても遅すぎる。

言った途端にキレられっかもしんねぇ。


……どうする。

どうするおれ!!


「行けないかもォ」


………………。


え?

なに?なんか今……。


アスカの呪いにやられて、ついに幻聴まで聞こえ始めたのか?


「ごめんね、ユッチ」

「幻聴じゃない!?」

「え」

「……あ、いや……ごめん、こっちの話。てかアスカ、来れねぇの?」