2月14日。 バレンタイン・デー。 「じゃぁ、行ってくる!」 凛々しく歩きだす亜子。 「頑張って!!うまくいったら報告してね!!!応援してるから!!!!」 「声でかいーッ!!ばかいちご!!」 「あはは……」 「…じゃ、行って来る!!」 「うんッ!!」 あたしは、 亜子が見えなくなるまで 見送った。 「……うん……」 緊張が走る。