あの夜から1週間。
クロウを想って泣いていた日々からも・・・
1週間経ったんだ。

「ルナ・・・元気かな」
「ルナってだれ??」

何気ない私の呟きに過剰に反応する親友W。

「ちょ、ウィンド!!声大きい!!」
「だって〜いきなり知らない名前が出てきたら気になるでしょ?」

ウィンドは悪びれもせず、きゃらきゃらと笑う。

「だ、だからって・・・」
「で、だれなの?!」

・・・ウィンドになら・・・
言ってもいいかな・・・

「信じてもらえるか、わかんないけど・・・」
「あ、ちょっ・・・と、待って!!あのさ・・・と、図書室!!一緒に行ってくれない?!」
「え??いいけど・・・もうHR始まっちゃうよ?」
「いいからいいから!!」

ウィンドの様子が変だと感じながらも、私は彼女の後をついて行く。
その時、すれ違うように、教室の前の扉から賑やかな声が聞こえてきた。
私たちが咄嗟に振り向くと、口を歪めて笑うクロウと目が合った・・・