もともと人見知りの気がある僕は

あまり友達とわいわいがやがや騒ぐタイプではない。

どちらかといえば、

おとなしいめのグループに属していた。

親友と言えそうなのは

幼なじみである葉一、

彼一人くらいだろう。

ましてや女の子の友達

なんているはずもなかった。

というか、とんでもない。

他の子たちが着実に

友人の輪を広げている休み時間に、

僕は教室で寝ていた。

理由は動くと疲れるし、

放課後の部活のために

体力を温存しておきたかったからだ。

僕は野球部に入っている。

野球部といえば、

なんだか、

元気いっぱい!

っていうイメージがあるかもしれないけど、

野球部にだっていろんな人がいるのよ。

うん。