『あっ…あた』

酔いはもうすっかり醒めてる。

ただ、恥ずかしさで。

うまく喋れない。

『ちあ…』

何か言いかけた恵一を

その言葉を遮ってしまう。

『な、なんでもなっ…』

いや、遮ろうとしたけど

恵一の言葉を止める事は出来なかった。

『んなわけあるかっっ

 俺は、千秋が…。』

何かを思い出すように

恵一が穏やかな口調で話す。