数時間後―

飲み過ぎちゃったかな。

ふわふわしてる。

ふわふわしたまま、

あたしは聞いてみた。

『振られちゃったの?』

恵一は少し怒った顔。

『千秋にはかんけーない』

あたしは酔いも手伝って

少しふくれて言った。

『関係なくないよっ』

恵一は驚いた顔をした。

『え?』

あたしの顔は真っ赤なはず。

お酒のせいか、恥ずかしいからか。

『関係なくないってなんだよ??』

恵一は、分からない、って顔。

『恵ちゃんは…

かっこいいから』