『千秋…

 俺の事、好きなのか?』

真顔でそんな事聞かないでよっ!!

恥ずかしくて、赤面して

答えられる訳ないじゃん!

俯くだけのあたしの

頭をくしゃくしゃってしながら

恵一は優しい顔でまた聞く。

『ねぇ、どっち?

 好き?嫌い?』

もう引き返せない。

『好き…』

あたしなりに精一杯。

もう、恥ずかしくて死にそう。

泣きそうだよ。

真っ赤になったあたしを

恵一は優しく抱きしめながら言った。