「うっわ・・・・すごい人」


入学初日早々、
愛と分かれてあたしは体育館に来ていた。




耳を塞ぎたくなるほどの黄色い声




「キャー、飯島クンかっこいー!!」



「斉藤くーん! こっち向いてー!」


「もう、マジかっこいーッ!!」





あたしの入った高校で、
1番イケメンが集まるバスケ部。


ここで、最高のイケメンを見つけてやろう。



そんで仲良くなって、
楽しく出来たら言いや・・・・・・




そんな期待を持ちながら、
人ごみの中へと顔を覗かせる。



チラチラ見える色んな顔。



確かに・・・・みんなイケメン。




でも、なんかナルシっぽい・・・・




見た目で判断するなはよくないけど、
この間からあたし“見た目の人”になったから。



バスケ部は諦めて、
もう家に帰ろうとしたとき。