愛はあたしが付き合ってたことを知らない。



それは彼氏が言うなって、
言っていたから。



付き合ったときから、
もう別れることが決まってたのかな・・・




「別に何もしてないよ。最後に、
中学最後の教室にお別れ言ってたの!」




“彼氏”を、“教室”に置き換えた。



《えー? そんなことしてたの?》



「うん。まぁ、最後まで古臭かったわ
やっとお別れできてラッキーみたいな?」



“お別れできてラッキー”


振られてこんなに強がって、
あたしってなんて惨めなんだろう。



知らないうちに、頬には涙が伝ってた。




たくさんくれた、


“好き”とか“可愛い”って
言葉は嘘だったのかな?



これからは簡単に付き合ったりしない。



こんなに辛い思いしたくない。



中学卒業にして、
あたしは“男”を信じないようになっていた。


“男”なんて、キライ。


絶対に信用したりなんかしない。




男なんて、


利用するくらいがちょうどいい