なんだ。もう終わりか・・・・・



じゃなくて!!!



「どうか・・・・したの?
それと、『あき』って誰?」



抱き締められる前、要君
何か言ってた気がする。



ただ何も考えないで言ってしまったから、
「聞かなきゃよかった」なんてもう遅かった。





「俺の好きな人なんだ。」




要君に抱きしめられたとか、
2人の秘密が出来るかもとか、




そんなのは一気に吹っ飛んでしまった。
そんなあたしにもちろん要君は気がつかなくて、どんどん話を進める。






「今ちょっと海外に行っててさ。
心配してるんだよねぇ・・・・・・」



「へぇ、そうなんだ・・・・・・」



「まぁ、俺が寂しいだけなんだけどね?」