その時だった。

寝ていた要君が上半身だけを起こして、
少し離れているあたしの手首を掴むと





あたしを抱きしめた。






「かっ要君!?」


「ごめん・・・少しだけ・・・・・・」




なななななな何!?


いきなりだよ!
あたし要君に抱きしめられちゃってるよ!!



要君は座ってる状態だから
あたしの腰に抱きついてる感じ。



混乱しながらもとっさにおなかを引っ込めたあたしって・・・・・・・・




「ごめん。ありがとう」


「えっ?あっいやいや!」