入学して、もう2ヶ月はたった。
いまだに、要君との会話は数えられるくらい。
それだけしかしゃべったかとすら、目さえもあわない。
こんなはずじゃなかったのにな・・・・・・
空を見つめていた視線をふと、落とす。
「かっ!!!」
自分の口を自分で塞ぐ。
なんと、要君がいる。なんで!
さっきまで玄関にいたじゃん!!
嬉しさと驚きが入り混じり、どうしていいかわからない。
こんなチャンス滅多に無いよ!行け愛!
そーっと、要君に近寄る。
隅のほうにあるベンチに寝転んでる要君。
寝てる・・・・・・のかな?
かすかに聞こえる寝息に、近づいて顔を見なくても寝ていることがわかった。