「何でそんなに端っこにいんの?」



ベッドにもたれて座っている優が、
眉間にしわを寄せてみている。



体の側面をぴったり
ドアへつけて座るあたしは





・・・・・・照れていた。




ちゅっと軽く合わさって唇が離れて、
ソッコー優から体を離したあたし。



普段そんなに甘くないじゃん。

そんなに優しく笑わないじゃん。




頭を抱えて唸るだけのあたし。



「うぅぅうぅぅぅぅううう」



「わけわかんねぇ」



はぁ、と溜息が聞こえて、
あたしも小さく溜息。


こんなんで照れてちゃダメじゃん。


優だって呆れてるよ・・・・・


「面倒くさい女」って思ったかな。
そんなのやだぁぁぁ~・・・・・・


おでこをぐりぐり膝に押し当てて、
自分に喝を入れる。



大人になれ愛。 大人の女性。




“あだると”だよ。“あだると”