優の手を取り、
半分強引に目元から外すと
珍しく、優の顔が真っ赤。
なんで?
じっと優の顔を見ていると、
数回瞬きをしてそのまま目をそらされた。
「そんなに酷い顔だった・・・・・?」
ショック・・・・・
視線を落とし、顔に青筋が立つ。
「ちげーよ、馬鹿」
また優を見ると、
まだ顔は赤いままであたしを見つめていた。
「そんな赤い顔して、上目遣いで見んな」
「はぁ・・・・・・・」
「ちなみに今は、
涙目がプラスされてっから」
優は何が言いたいんだろう?
首をかしげ、
頭にハテナマークを飛ばしていると、
大きな溜息を1つついて。
「そんな顔したら、襲っちまうぞ」
こつんとおでこをぶつけながら、
小さな声で囁いた。