「むわっ!」



あたしの目元部分を覆った大きな手。


いきなりすぎて、
何がなんだかさっぱりわかんない。




「あの・・・・・」


さっきの返答とかないんすか。



目をふさがれたまま、
疑問の声を発すると




「愛のくせにナマイキ」



「ナマイキって・・・・・」



なんじゃそれ・・・・
つーか、あたしの勇気を無視するつもりか?


クッションを抱きしめていた手の力が緩む。



こんなこと言うのって、
やっぱりおかしいのかな・・・・



急に不安になって、胸が締め付けられる。



あたしのこと、
変って思ったかも・・・・



目にじんわり涙が溜まる。



言わなきゃよかった・・・・・・





そう後悔したとき、




「そんな顔して、見んじゃねーよ」



え・・・・・・?