え? ばか? あたしばか?



何してんの、

何言ってんの、

何殴ってんの!!



優は全然悪くないってば!
あたしが優を好きなこと千夏しか知らないんだよ?


優は、あぁ言っても
おかしくないんじゃん!



ぁわわわわわ・・・・・・


どうしよぅ・・・



非常階段でうろうろしながら、
優に会ったときの言い訳を考える。


『ごめんね~? 
あの時ちょっとイライラしてて♪』

『お前イライラしてたからって殴んのかよ。最低だな』



いやいやいや! そんなの嫌われる!


『だって優が悪いんだもん!
あたしは、要君のほかにもう好きな人いるのに!』

『俺そんなの知らねーし。
言ってもねーのに勝手にキレんなや』



あぁぁぁぁ・・・嫌われる・・・・


なんか嫌われそうなことしか
考えられないんですけど・・・・



「あ。愛ちゃん!! 

なーにしてんの?」


いきなりあらわれたにっこり笑顔の佐野君。





「エンジェル佐野!!」


「へ!? エンジェル?」